デジタルサインネージってどうやって使うの?

前回の講座でデジタルサイネージがどのようなものなのか理解していただけたでしょうか。

今回は身の回りに溢れているデジタルサイネージをどうやって使うの?という疑問を解決したいと思います。

デジタルサイネージは見る人によってコンテンツの内容を変える必要があります。

その場に30分滞在する場合、無意識に人は情報を得ようとして画面をみてしまうことがあると思います。しかし、1分ループで30回同じコンテンツを放映したら、最初はみていても、しつこいなと見る人を飽きさせてしまうでしょう。

人間は何を見てもそれが自分にとって必要な情報であるかということを無意識のうちに考えてしまいます。また、その情報が一体何なのか判断できたら、続けてそのコンテンツを見るか否かを決定します。今の時代、情報があまりにも多いので同じものが何度も繰り返し見ることはせず、必要ないと判断されたものは脳が自然と無視するようになっています。

なので、その場に長くいる場合はコンテンツの長さや中身を変える必要があります。さらに対象者をしぼることで有効的な情報を流すことで効果があがるでしょう。

歩いてちらっと見るときでも、座ってじっくり見るときでも人がずっとデジタルサイネージを見ていることはありません。とある調査によると私たちがデジタルサイネージを見ている時間は1秒未満だと言われています。なので、コンテンツの長さが長くても内容が複雑でも、結局見ているのは一瞬だということです。これがどういうもので、自分に関係があるか、それが瞬時に判断できないものでは脳が受け入れてくれないのです。つまり、パッと見てこれが何で、どういったコミュニケーションなのかわかりやすいものを作るということがとても重要になります。

デジタルサイネージは1から10まですべての情報を提供するのではなく、あくまでこういうことがあります、知っていますかというきっかけ作りのヒントに過ぎないのです。その話の続きはインターネットやモバイルに用意して、より詳しい情報はそれを通して理解してもらうように誘導する画期的なメディアなのです。